曽根天満宮の拝殿前には、全長7m重さ300kgの大注連縄が奉納されている。近畿最大級のこの大注連縄は、曽根天満宮氏子青年会により3年に一度かけ替えられる。10月末より作業は開始され、12月中旬までに延べ300人で作られます。
 元来、注連縄は聖域と外との境界を表す役目がありました。神様にお参りするまでに、多くの鳥居・注連縄をくぐるのは、その度に神聖なものに近づくことを参拝者に認識させています。それが時代とともに装飾的に発展し、今のような大注連縄を作るようになりました。
 以下大注連縄の作製方法を、写真を交えてご説明します。

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できあがった本体は、重機で拝殿前に吊り下げられます。
(3)
鉄砲づくりと同時進行で、本体を包み込む薦を作ります。薦は藁の根本を糸でつなぎ、布状のものを作ります。本体一本に必要な薦は30枚です。

(5)
注連縄の下にぶら下げる「下がり」を作ります。
(7)
いよいよ本体のより合わせです。はじめに中心に杭を打ち、均等な力をかけより合わせます。
この時、薦の藁が切れないよう、水を打ちながら行います。

(6)
注連縄を吊り下げるための縄を綯います。荒縄を9本より合わせ、重さを支えます。

(2)
鉄砲を直径50mmの芯ロープに麻ひもで巻き付け、2本の注連縄本体を作ります。



(4)
本体に薦を被せる作業です。
1枚目の薦と次の薦を編み込んでいきます。

1)
まず、藁の汚れた部分をそぎ落とし、鉄砲(てっぽう)と呼ばれる20本ほどの束にします。鉄砲の数は定かではありませんが、2000〜3000本作ります。
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完成すると清祓をします。